素朴なのに華やか!美しい知花花織

あぜくら

2018年02月25日 21:58



愛染倉二代目 茜です(^^)

先日まで、会長と沖縄へ。
こちらを出る時は2℃、沖縄に着いたら22℃でした!!
コートもマフラーも脱ぎ捨てまして
様々な織物をめぐり、
大好きな方々にお会いし、
嬉しく充実した旅でした。


そしてこちらの美しい織物は、伝統工芸品「知花花織」

かつてはお芝居や舞踊の衣装として
知花の地で愛された織物だそうで、

特徴は、浮き出る柄(花織の模様)の糸の向きが、
縦方向である、「経浮花織」

そして、もう一つの特徴は、「縫取花織」
平織りの地組織に花糸を織り込むことで、
手刺繍のような美しい模様が作られます。




経模様に柄が浮き出るためには、
「二重ちぎり」と言って、地糸と紋糸(花になる模様)、二種類の経糸を
それぞれ整経して巻き取り、織機に設置します。


しかも、紋糸は、浮き出る位置で巻き取らなくてはならないため、
(写真も上部の紫の紋糸は間隔が開いて巻かれています。)
一度、その位置で「筬(おさ)」という、経糸をそろえるための
ものすんごお~く目の細かい、くしの歯のようなものに糸一本一本を通し、
そろえて巻いたら、せっかく苦労して通したのに一度抜いちゃうんです


その後、上糸と下糸を分けるため
「綜絖(そうこう)」(ワイヤー)の中にある輪に糸を通し、
さらにその糸全てを先ほどの「筬」に再び通して、
やっと織る準備ができるのです。



糸を染めるところから、細かい工程はもっとあるのですが、、、。


本当に気の遠くなるような繊細で緻密な作業をし、
真心込めて織り上げられる知花花織は、
優しく、あたたかく、素朴な風合いでありながら、
華やかで、可憐


織る方も、素晴らしい方ばかりで、
人の手のぬくもりに溢れ、
着る人も、見る人も、
優しく華やいだ気持ちになれる織物です。



お忙しい中、駆けつけてくださった知花花織の皆様、
お会いできて、久しぶりにお話できて、本当にうれしかったです!!
お身体に気をつけてくださいね、またお会いできる日を楽しみにしております。
お心遣い、本当にありがとうございました(^^)


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