2012年07月01日

最も高貴な彩・・紫根染


愛染倉、こだわり担当のみゆきです。

先日、日本古来の染を現代に復元されています、吉岡幸雄先生の染工房で紫根染を見てきました。


紫根染は紫草の根で染めますが、
?紫草が病気に弱い事
?染料となる部分が根の表面にしかなく、沢山の根が必要になる事
?少なくても2年以上、栽培しないと染料がとれない事
?染方法に非常に手間暇かかる事


様々な理由で紫草はとても高価な染めなのです。




普通は染めの元となる草や木を、煮出して染料を作るのですが、

紫根染は、煮出すと色が濁ってしまうので、初めは60度ぐらいのお湯の中で足で揉んだり、手で揉んだりして色を出して、次に、木の根を細かく砕いて、またお湯の中で揉みだして色を出します。



その後、ゆっくり染液に生地を浸して染めてゆきます。


染液は次の日に持ち越し出来ない為、次の日はまた、同じ作業を1週間以上繰り返します。


そして、やっと今日完成しました。

素敵な彩にうっとり・・


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